「タオイズム」という言葉
皆さんは「タオイズム」という言葉をご存知でしょうか。
Googleで「タオイズム」を検索すると、
「老荘思想 - Wikipedia」が最初にヒットしますし、
Yahooの場合、
「道教 - Wikipedia」と出てきます。
老荘思想と道教、もちろんどちらも正解です。
道教は老荘思想に基づいた中国で生まれた宗教だからです。
老荘思想は、人が「無為自然」になることを目的とした思想で、
これを「道(タオ)」とも言います。
もう一つタオイズムは「道家」を意味する言葉でもあります。
「道家」と「道教」の2つが出てきましたが、これらの違いは、
”道教”が老子を神とした儀礼中心の宗教であることに対して、
”道家”は老荘哲学を生き方の中で実践する人たちの事です。
道家には、儀礼のような見た目の派手さはありませんが、
導引術、動功術、洗心術という、解りやすく言うと「気のトレーニング」
を実行し、心と体を「無為自然」な状態にすることを目的とします。
「道教」は、儀礼によって無為自然を求め、
「道家」は実践によって求めるという所が大きな違いです。
そして「無為自然」こそが、老荘思想の根本なのですね。
だから、道教も道家も、タオイズムであるという意味では同じなのです。
日本道観も、今は中国や台湾の道教とも交流し、
世界にタオイズムを発信し、皆が「無為自然」で明るく楽しい生き方に
近づけるよう積極的な活動を行っています。